ウィルス感染!

今朝は電話があってあるお宅にPCの緊急サポートに伺った。彼は約1年前にPCを買ったけれど殆ど使っていない上、自称初心者だ。その彼が昨日から全然PCが使えなくなってしまったのだそうで、とてもお困りの様だった。
彼の家に伺い早速PCを起動すると確かに動作が鈍い上に、プログラムを起動しようとしても殆ど開かなかった。恐らくウィルスの仕業に違いないと思った。因みに使っているファイアー・ウォールはZoneAlarm、アンチ・ウィルスはAVGのフリーバージョンだった。
以前、他所のお宅でも遭遇した事があるけれど、AVGやZoneAlarmは初心者にはとても分かり辛くて設定が難しいソフトだ。
標準モードでは全然動かないのでセーフ・モードで起動したら、何とWindowsのフォルダにNetskyやらErkez等を含んだ添付ファイルが山ほどあった。自分で気付かない内に彼はご丁寧にウィルス添付ファイルをHDDに保存していたと言うわけ。そして、恐らくそのうちの幾つかを誤って開いてしまったのだ。
最近、フランスでは特にこのErkezと言うワームが多い。一旦感染すると、.exeファイルを次々書き換えてしまうのだ。
これで原因は明解。でも、やっぱり標準モードで起動してウィルス・スキャンを実行しなければならなかった。幸い、夫婦二人でユーザーを分けて使っていて、奥さんの方のセッションは被害を余り受けていなかったので、こっちでウィルス・スキャンを実行することにした。
HDD全部のスキャンが終わるまで約35分。何と9576個ものファイルが感染していた!しかもウィルスを除去した後も彼の方のセッションは、ZoneAlarmの影響で相変わらず動かない。プログラムの起動をブロックしているのだ。
仕方ないから必要なファイルのバックアップをCD-Rに取って、システムのリカバリー・インストールを考えたけれど、時間が余りなかったので、彼のユーザー・アカウントを一旦削除する事にした。そうしない限りテンポラリー・ファイルすら削除出来なかったのだ。
その後もう一度アカウントを新規作成。バックアップを取ったファイルをコピーしてマイ・ドキュメントを再構築。これでやっと普通に動く事になった(汗)。

今まで随分色んなケースを見て来たけれど、いつも思うのはやっぱりセキュリティ対策を怠ってはいけないと言う事。「お願いだから知らない人から受け取った添付ファイルには気を付けて!」と声を大にして言いたい…。

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