「リゴレット」~エクサン・プロヴァンス

「リゴレット」~エクサン・プロヴァンス
一昨日、エクサン・プロヴァンス音楽祭の新プロダクション、ヴェルディの歌劇「リゴレット」公演のテレビ中継がありました。
今年2013年は、ジュゼッペ・ヴェルディ生誕200年という事で、世界各地のオペラ・ハウス、フェスティヴァルでヴェルディ作品が取り上げられていますね。エクサン・プロヴァンスで「リゴレット」を指揮するのは、トリノ王立劇場の音楽監督でヴェルディ作品が得意でもあるジャナンドレア・ノゼダ。とりわけ「リゴレット」は彼のお気に入りでもあるそうで、ロンドン・シンフォニー・オーケストラ(ロンドン、ニューヨークで行われたブリテンの「戦争レクイエム」でも共演)との息もピッタリ。テンポの緩急もなかなかでとても良い演奏でした。
一方、同音楽祭17年振り登場のロバート・カーセンの演出は、舞台を原作のマントヴァからサーカス小屋に設定。良いところも悪いところも満載で、どちらかと言うと個人的には好きにはなれませんでした。
歌手陣は、マントヴァ公爵役のアルトゥーロ・チャコン=クルスは時折ピッチが定まらず少々不快に感じましたが、題名役のゲオルグ・ガグニーゼとジルダ役のイリナ・ルングが良かったです。因みに、この9月のミラノ・スカラ座日本公演で、ガグニーゼは同役、また、ルングは「ファルスタッフ」のナンネッタ役を歌うようですね。

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