何となく閑散…

近頃、日中街を歩いていると、いつもに比べて人口密度が低くて、何となく閑散としていると思ったら、実はラマダンが始まっている所為だと言う事に気が付きました。
開始が国によって多少ずれが生じるのは、それぞれの国のイスラム教最高権威がラマダン入りを宣言するからなのだそうで、フランスのラマダンは先週の火曜日、4日から始まりました。
ラマダンはイスラム暦の9月に当たり、一般に「断食月」と日本では訳されますが、この月の新月に唯一絶対神アラーが預言者モハメドを通して「コーラン」を啓示し、神が「善悪の区別や正しい道へと人々を導くため断食を義務付けた」のだそうです。この日から1ヶ月間に亘り、イスラム教徒は日の出から日没まで一切の飲食を禁じられ、唾を飲み込む事も、喫煙、性行為も許されません。でも、やはり例外もあるようで、子供、妊婦(または産後間もない女性)、命に係わるような病人等は、断食をしなくても許されるのだそうです。そして日没後、夕食時には家族や友人と食卓を囲みお互いの絆を深め、神に対する畏敬の念、服従の気持ちを高めるそうです。
昼間、うちの側のイスラム教図書館でも、書物に向かう信者達の姿がいつも以上に多いのを見ると、敬意を表したくなります。

ラマダンの為、閉店「ラマダンの為、閉店」の紙が貼られたイスラム系のレストラン。

カテゴリー: 日記・コラム・つぶやき タグ: パーマリンク