リヨンでテロ対応訓練

Sécurité civileここ数日、リヨン市内の至る所で「13日(月)は夜7時から交通網遮断」の告知を見かけましたが、バスや地下鉄でも同内容のアナウンスが流れ、何番は運休と言う様な事を言っていました。
「一体何があるんだろう?」、「どこかの国の要人でも来るのかなあ?」くらいに思っていたら、今朝の朝刊を見てびっくり。「リヨンで同時多発テロ発生!」なんて言う物騒な記事が一面に載っていました。実はこれ、同時多発テロ発生を想定した訓練の予告だったのです。この手の訓練はフランスでは初めて行われるそうですが、そのシナリオたるや去年の夏のロンドンの同時多発テロを思い出させるものがありました。

20時45分に地下鉄ジェルラン駅(ここにサッカー・スタジアムがある)で、時限爆弾が爆発。その8分後、路面電車始発駅モンロシェ(国鉄リヨン・ペラーシュ駅近く)に止まっていた車両で、「カミカゼ」による自爆テロ発生。そして、21時30分にはリヨン市庁舎前のテロー広場で催されていた屋外公演中、音響装置に見せかけた爆弾が爆発。
(以上、内容を要約)

因みに、「カミカゼ」って、第二次世界対戦の特攻隊「神風」からきてるんですけど、その行為から「自爆、自爆テロ」と言う意味で使われている外来語です。こう言う言葉が有名になって残ってるのってなんか悲しいです。

総勢1600人が参加して、その内、死傷者役に扮するのは220人!そりゃあ交通網を止めて立ち入り禁止区域にしちゃわないと、街中がパニックになっちゃいますよね。幸い、今夜僕はリハーサルがなかったので、うちでオリンピック中継のフィギュア・スケートを見て過ごしましたけど、訓練の成果のほどはどうだったんでしょう…。

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