聖名祝日

昨夜はオペラ座で「マゼッパ」のHPが行われました。楽屋入りはメイクの時間に合わせて18時から各々順番で、僕は最終組の19時15分でした。リハーサルが始まったのは19時半でしたが、その後、途中でダメ出しや最後にカーテンコールの段取りも確認しなければならなかった為、全てが終わったのは終了予定時間より15分延長の23時45分。当然、帰宅したのは零時を大分過ぎていましたが、凄く疲れているにもかかわらずすぐには寝付けないのはいつもの事。幸い、娘が春休み中なので朝早起きしなくても済むのがせめてもの救いです。
そして、今夜は「エフゲニー・オネーギン」のHP。その前に夕方、総支配人から来シーズンの演目について正式な発表がありますが、もう皆内々で知っている事だし、僕の周りは夜が大変なのが分かっているのでわざわざ行かないと言う人が殆どです。中にはアペリティフを目当てに行くと言うツワモノもいない訳ではありませんけどね(笑)。

閑話休題。昨日は娘の聖名祝日(または「霊名日」。伊語では “Onomastico” と言います)でした。元々は教会の殉教者の命日に由来しているそうですが、祝日とは言ってもそれは日本語訳がそうなのであって、その殆どは実際に休みになるわけではありません。ただ、イタリア等のキリスト教国では、自分の洗礼名の聖名祝日や守護聖人の聖名祝日を自分の誕生日と同じか、或いはそれ以上に祝う風習があります。
毎年我が家でもこの日は娘に誕生日とクリスマスの他に何かしら記念になる物をあげていますが、今年は名前のイニシャルのペンダント・トップをプレゼントしました。
我が家はキリスト教信者ではありませんが、公教要理(仏語で「カテシズム」 “Catéchisme” )を一応学んでいるので(娘は小学校入学時からずっと)、キリスト教の概念は間借りなりにも少しは理解しているつもりです。うちの娘の名前は、生まれる前に名前を考えていた時、妻の出産予定日が丁度4月19日だったので聖名祝日である「聖エマ」に因んでいます。
因みに、フランスで今でも水曜日が休みの学校が多いのは、昔、教会学校で公教要理を教えていたのが水曜日だった事に因るようです。

聖名祝日のプレゼント

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