先日、知り合いと話している時に、何かの拍子にマスネの歌劇「マノン」の話になりました。その人が写真のプラソン盤のレコーディングに参加していたと言うのです。
このプラソン盤がリリースされた当時、僕はまだ藝大の学生だったのでもう随分前の録音になるわけですが、渡欧後、プラソンの指揮で歌ったり、または、この録音でもコーチを務めているジャニーヌ・ライスの手解きを受けたり等々、学生の頃には思いも寄らなかった出会い、出来事があったのですから世の中不思議ですよね。
今こうして久し振りに聴いても全然古いと感じさせません。それどころか、マスネの優雅な音楽が丁寧に、そして的確に表現されている事に改めて気付き、豪華キャストもさることながら良い演奏だなと感動しました。
このところ、リヨンのオペラ座は次回3月公演のモーツァルト&ダ・ポンテ3部作のリハーサルが毎日!いくらモーツァルトが嫌いじゃなくとも、たまには違うスタイルのものも聴かないと精神的にも辛くなってくるので、気分転換には丁度良い機会でした(^^)