「アルセスト」 ~ 初日

今日のリヨン・オペラ座は、グルックの歌劇「アルセスト」の初日です。
指揮はステファノ・モンタナーリ、演出はアレックス・オレ。主な出演者はカリーヌ・デェ(アルセスト)、ジュリアン・ベール(アドメト)、フロリアン・カフィエロ(エヴェンドル)、アレクサンドル・デュアメル(大祭司)、トミスラフ・ラヴォア(アポロン)、ティボー・ドゥ・ダマス(エルキュール)他。

「アルセスト」は僕が未だニース歌劇場にいた頃、20年以上も前に演った事があり(演出ヤニス・ココス)、同劇場を辞める前、最後にソロを歌った非常に懐かしい作品。原作はギリシャ神話に登場するテッサリア地方ペライの王アドメートの話を基としていますが、オレの演出は時代背景を現代に置き換え、人物相関図を変える等している為、本来の作品を知る人には分かり辛いかも知れません。
このような原作にとらわれない独自な解釈による演出は最近では殊に顕著にみられ(リヨンでは特に多いかも?)、専門家やオペラ愛好家の間では賛否両論分かれる状態となっています。

アルセスト

今月17日迄、全8回公演です。尚、4日(木)に予定されていた公演は公務員ストライキの影響で17日(水)に変更となりましたが、今回のこのストライキは最長で7日(日)迄4日間に亘って続く可能性があります。その為、場合によっては6日(土)の公演にも影響が出るかも知れませんのでご注意ください。

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