今日は聖霊降臨の日曜日。リヨン・オペラ座では午後に「カプリッチョ」の最終公演が行われましたが、イタリア人ソプラノ歌手役が声が出ないという事で、急遽、オペラ・スタジオのソプラノが代役を務めるというハプニングが起こりました。
急の事で他に誰も見つけられなかったのかも知れませんが、声質がまるで違うので少々辛そうでした。本来コロラトゥーラ・ソプラノの役ですからね。
写真は、1987年のザルツブルク音楽祭に於ける「カプリッチョ」公演からのカットで、指揮ホルスト・シュタイン、演出ヨハネス・シャーフのプロダクション。主な配役は、ルチア・ポップ(伯爵夫人)、ヴォルフガング・シェーネ(伯爵)、エバハルト・ビュヒナー(フラマン)、フランツ・グルントヘーバー(オリヴィエ)、マンフレド・ユングヴィルト(ラ・ロッシュ)、トルーデリーゼ・シュミット(クレロン)等。更に注目すべきは、イタリア人テノール歌手役が山路芳久であったという事でしょう。また、1964年ウィーン国立歌劇場に於ける収録のプレートル盤CDではイタリア人ソプラノ歌手役を歌っていたポップが、ここでは伯爵夫人を歌っています。
尚、同年8月6日に行われた公演の模様(オーディオのみ)がYouTubeにアップされていますので、興味がお有りの方は検索してみてください。
こんばんは、ひでさん。
“イタリア人ソプラノ歌手役が声が出ないという事で、急遽、オペラ・スタジオのソプラノが代役を務めるというハプニングが起こりました”、って、そんなことがやっぱりあるんですか!人間ですから体調不良になるのも当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、体調管理もきちんするのがプロの仕事だから、声が出ないなんてことないだろうと思っていたので、びっくりしました。5月も後半なのにいつまでも寒いですからねえ・・・。代理がいてよかったとはいえ、そんなにすぐ歌えるものなんですか?でも、もしこれがピアノソロのコンサートで指が動かないとか腕を骨折したとかだったら代理も立てられませんね。
malikaさん、こんばんは。
> 体調管理もきちんするのがプロの仕事だから、声が出ないなんてことないだろう
> と思っていたので、びっくりしました。
耳が痛いですね。僕も今迄に2回程そういう経験あります…
> 代理がいてよかったとはいえ、そんなにすぐ歌えるものなんですか?
僕もこれまで幾度か代役を務めたことがありますけど、ものによりますね。
しかし一般に、どんな一流歌劇場でもアンダー・スタディを用意しておくのが普通ですが、
ここの劇場はもう彼是そういう万が一の備えをしなくなって久しいです。
> もしこれがピアノソロのコンサートで指が動かないとか腕を骨折したとかだったら
> 代理も立てられませんね。
その時はもうキャンセルしかないでしょ?