今回の家族旅行のメインは、勿論、海水浴でしたが、もう1つ大事なイベントがありました。それは、グラースにあるガリマール社 Galimard の香水工房 “Le Studio des Fragrances” での香水作りの体験なのでした。
グラースへはニースからバスで約1時間半、電車で約1時間ほど掛かります。今回は午前10時の体験コースを選んだので行きは電車、帰りはバスでゆっくり降りて来ました。
グラースの鉄道駅は旧市街のある山の麓にあり、香水工房へはここからバスで5分ほどです。
グラースは18世紀末から香水産業が盛んで、フランスの香水・香料の2/3はこの町で作られています。
フラゴナール Fragonard、モリナール Molinard と並ぶフランスの三大香水メーカーの1つであるガリマールは、1747年創業の老舗です。そして、香水作りの体験が出来る工房があるのもここだけなんです。
こんな感じに沢山の香料が並んでいます。日本語も話せるフィンランド人の調香師さんの指導の下、最初に自分好みの匂いを選びます。その後、数十種類の香料の中からそれぞれベースノート3種類(45ml) → ミドルノート6種類(30ml) → トップノート5種類(25ml)を選び、ノート毎に順番に調香師さんが決めた分量をメスシリンダーに入れていきます。また、各ノートを入れる度に一旦ビーカーへ移しシリンダーに戻すという作業を行い、各々の香料を混ぜ合わせます。
肌に付けた時に一番最初に香るトップノートの5種類を選ぶ時、最後の1種類がなかなか決められなくて苦労しました(^^;
完成! こちらが僕が作った香水『熊の涙』 “Larme d’ours” です(^^)
体験コースが始まる前に決めておいた名前入りのラベルを貼ってくれて、一緒に修了証書もくれます!
家内と娘はこのネーミングが変だと笑うんですけど、本人は至って真剣。結構気に入っています(笑)。
因みに、僕のは男性用なので使用している香料が若干違いますが、家内と娘が作ったものは女性用でもそれぞれ匂いの好みが違っていて面白いなと思いました。
香水工房での体験の後はグラースの旧市街でお昼ご飯!
グラースの町を訪れるのは1998年以来なので、何と15年振り! それまでは毎年何度も訪れていたんですけどね。
バス・ターミナルが新しくなったり、鉄道が再開通したり(2005年3月)と、当時とは随分変わったところもありますが、町の中は殆ど昔と変わらず何だかホッとします(^^)