ストラヴィンスキー「ナイチンゲールとその他の寓話」の初日は、スタンディング・オヴェーションの大成功を収めました。そして、今日の夕方は2回目の本番です。
オペラ座の一部のメンバーは今日の終演後、バスでまたリヨンに一旦帰ることになっていますが、どんなに早くても出発は20時。移動は夜間なので高速道路はそれほど混雑していないと思いたいですけど、向こうに着くのは夜中になることは確実です。しかも、昨日からフランスは夏休みに突入し“民族の大移動”が始まっているので、実際のところは予想が付きません。
こうしたちょっと無茶な移動による疲労も考慮して、僕はエクスに残ることにしました。来週はストラヴィンスキーの本番の合間に、「ポーギーとベス」のリハーサルもありますから、今現在のコンディション維持は必須です(^^;
さて、エクスはその名が示すように、水の街です。そして、街の至る所に噴水があります。流石、ローマ帝国の都市だけの事はありますね。全部で100以上もあろうかと言う泉や噴水をここに掲載することは無理なので、その内の幾つかを紹介します。
エクスのほぼ中心に位置するド・ゴール広場にあるロトンドの噴水。この町最大の噴水です。真ん中に建つ3体の像は、「正義・農業・芸術」を意味するそうです。
ロトンドから東に向かうメイン・ストリート、ミラボー通りにある苔むす「温水の噴水」 “Fontaine d’eau chaude” は、23℃の温水が出ると言うので触ってみたんですけど、全然温かくありませんでした。冬季限定なのか、それとも暑過ぎて感じないのかな…。
ミラボー通りの一番奥に建つ「ルネ王の像」。右手にはステッキ、左手にはブドウの房を持っているそうですが、王によってプロヴァンスの地にブドウがもたらされ、後にワインの製造が始まったそうです。
勿論、この下にも小さな噴水がありますよ(^^)
ミラボー通りの南側、マザラン地区にある4頭のイルカの噴水。イルカなのに良く見ると鱗があると言う変わりものです(笑)。
旧市街にある市庁舎前の噴水。西洋彫刻でお馴染みの人面をしたマスカロン “Mascaron” が口から水を吐いています(^^;