「パルシファル」~初日延期

昨日の夕方、家内と娘が無事リヨンに帰って来ました。残念ながら僕はオペラ座のリハーサルの為、迎えに行くことは出来なかったんですけどね。
そのオペラ座、現在、ワーグナーの「パルシファル」の舞台稽古中であるという事は前回のエントリーでも触れましたが、何と、3月6日に予定されていた初日が、技術的な問題等により、2回目の公演日に当たる9日に延期されることになりました。また、公演が1回ずれてしまう事による最終日の振り替えは、まだ調整中との事です。
身から出た錆と言ってしまえばそれまで、何ともお恥ずかしい話ではありますが、フェスティヴァル・プッチーニから続く過密スケジュール下にあって、舞台がギリギリまで使えなかった事を加味すれば致し方ない事なのかも知れません。
しかしながら、僕よりも長くリヨンのオペラ座にいる同僚の話によると、以前にも1度似たような事があったそうです。ただその時は新作オペラで、未だ書き上がっていなかった為に初日がいつ開くかという見通しすら付かず、公演そのものが次のシーズンに延期されたのだそうですけどね。だから、それに比べたら今回の「パルシファル」の初日延期なんぞは大した事ないと御仁は言うんですけど、何とも早、いずれにしてもスキャンダラスな話である事に変わりありません。

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