「シモン・ボッカネグラ」 ~ 初日

今日のリヨン・オペラ座は、ヴェルディの歌劇「シモン・ボッカネグラ」の初日です。
ヴェルディの生誕200年から遅れる事約8か月、やっとリヨンでもヴェルディ作品を上演する日がやって来ました!
今回の指揮者であるイタリア人のダニエレ・ルステイオーリは現在31歳。2007年にトリノ王立劇場でデビュー後、コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ミラノ・スカラ座、バイエルン国立歌劇場、フィレンツェ五月音楽祭、チューリヒ歌劇場、ロッシーニ・オペラ・フェスティバル、ヴェネツィア・フェニーチェ座、ウェールズ・ナショナル・オペラ等々に出演。そして、2013年のシーズンからはイタリアのバリにあるペトルッツェリ歌劇場の音楽監督就任という、将来を嘱望される指揮者の一人です。
彼が来てからリヨン・オペラ座管もとても良い音が出ていますよ~(^^)

「シモン・ボッカネグラ」~1857年初演ポスター

※ 写真は、1857年3月にヴェネツィア・フェニーチェ座で行われた「シモン・ボッカネグラ」の初演時のポスター。初演は成功を収めることなく、続く1859年のミラノ・スカラ座での再演も不評に終わり、その後、日の目を見る事はありませんでした。
しかしそれから24年後、アリゴ・ボイトが台本を加筆訂正、大幅に曲も作り変えられた(特に第一幕)、所謂、「改訂版」の初演が1881年3月にミラノ・スカラ座で行われ大成功を収めます。以後、現在に至るまで「シモン・ボッカネグラ」と言ったらこの改訂版が主流です。

リヨン・オペラ座の「シモン・ボッカネグラ」は、今月22日まで全7回公演です。

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