毎年この時期、12月8日を軸にリヨンでは恒例の『灯りの祭典』 Fêtes des Lumières が開催されます。
この祭典の発端は、フルヴィエールの丘に聖母マリア像を建立した、1852年12月8日。
この建立の儀式は、当初、同年9月8日を予定していました。なぜなら、この日は聖母マリアの誕生日であり、また、奇しくも1643年の当時、ヨーロッパ中で猛威を振るったペストの勢いが、この日を境にリヨンで治まった日でもあったからです。ところが、連日の大雨でソーヌ川が氾濫し、12月に延期になったのだそうです。
カトリック教徒の間で、天災が町に再び襲いかからないよう、また、聖なる儀式が再び脅かされないよう祈りを込めて、各々の家の窓辺や出入り口にロウソクを灯す行為が始まりだったそうですが、今でも毎年12月8日は聖母マリアに捧げる日として、受け継がれています。
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