昨夜、オペラ座へ行くバスを待っている時、ふと空を見上げたら虹が2本掛かっていました。
「女心と春の空」とは言いますが、このところのリヨンは天気が変わり易く、とても良く晴れていたかと思うと突然強い雨が降ったりするので、外出の際には毎日傘が欠かせません。

虹

ところで、オペラ座の「ナイチンゲールとその他の寓話」の公演ですが、実は月曜日から連夜、メインの「ナイチンゲール」の方が中止になっております。その理由は、昼夜を問わない過酷な労働を余儀なくされている舞台スタッフ陣が改善を訴え、23~27日までの予定でストライキをしている為です。予告を出してから一週間の内に、リヨン市・劇場側から納得の行く回答が得られなかった為に、ついに決行に踏み切ったというわけです。
彼ら舞台スタッフのスケジュールは、僕らのそれとは比べ物にならないほどハードですが、年々公演数が増え続け、地方の中規模劇場でありながら恰も一流劇場の如き公演日程を強いられてきています。そしてその皺寄せは舞台スタッフのみならず、オーケストラ、合唱団、更には今回のようにお客さんにまでご迷惑をお掛けしてしまうのですから、いい加減きちんと解決しなくてはならない問題ですよね。

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2 Responses to

  1. Malika のコメント:

    オペラの公演を中止するというダメージがあるにもかかわらず、仕事が過酷だからってストライキするということができるなんて、なんてうらやましいことやら。私は今日でまる2週間無休労働、今月はたった3日しか休んでいません。夜勤明けにも勤務し、その上1日10時間、16時間労働という日もあり、労働基準法を違反しまくりです。フランスなのに・・・日本でもこんなに働かされたことないのに。私もストライキしたい。

  2. ひで のコメント:

    Malikaさん、こんにちは。
    フランスの労働法では1日の就労時間を超過する場合でも合計は10時間まで、しかも、超過は本人の承諾の上と定められています。
    しかしながら、どのような契約を交わしているかによっても違ってくるので、全ての業種、職種に当てはまるわけではありません。
    今回ストライキに踏み切った舞台スタッフらは、何年も前から改善を求めてきました。1ヶ月の就労時間を何十時間も超過し、しかも、法律で定められた週一日の休日の返上をも余儀なくされているのです。あるスタッフは3週間振りにやっと得た休日に出勤を求められ、それを断ったところ「勤務拒否」という査定を受けたそうですよ。これらは明らかに違法行為です。
    ストライキは労働者の権利、他国同様フランスでも特別なことではありません。

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