今日は、マーシャと名付けるまでの経緯についてお話しようと思います。
僕が最初に考えた名前は、プッチーニの歌劇「トスカ」の名前である「フローリア」 Floria を短縮して「フロー」でした。これは春の女神の形容である「フローラ」 Flora が元になっていて、「花」を意味する名前なのですが、妻には何故か発音が上手く出来なかったので敢無く却下。妻は「レックス」 Rex が良いと言いましたが、これはどう考えても大型のオス犬の名前としか思えないので当然却下しました。また、娘は「ののの」と言う名前が良いとずっと言っていたのですが、語感は可愛くても字面(特にローマ字表記)があまりにも変わってるのでこれまた却下しました(笑)。
こうして名前をまた新たに考えなければならなくなった訳ですが、個人的には「あ段」の語感が好きなので、色々考えた挙句、最終的に「マイラ」と「マリア」の2つの名前が残りました。
「マイラ」 Myra は映画「哀愁」の中でビビアン・リーが演じた役名です。この名前を選んだのは、この映画の時のビビアン・リーが一番好きなのと、彼女が1913年11月5日生まれの蠍座、そして命日がトトロと同じ7月7日(1967年)と言う理由からです。でも、マイラの最後はあまりにも悲しいので、やっぱりこれも止めました。
こうして最後に残ったのが「マリア」です。「マリア」は言うまでもなく「聖母マリア」の事を指しますが、その語源はエジプトの「ミリアム」 Myrhiam から始まり、ヘブライ語の「マリアム」 Maryâm 、そしてラテン語のマリアへと繋がり、その意味は「海の滴」(命の源)、「プリンセス」を表します。
生憎、「マリア」と言う名前は知り合いに多く、このまま使うのは誤解を招いて躊躇われるので、スラブ語圏で同じく「マリア」を指す「マーシャ」 Masha にしました。
このマーシャの写真を初めて里親募集の掲示板で見た時、僕の猫欠乏症の症状が酷くなっていた事とクリスマスが間近に迫っていた事を考えると、聖母マリアが世にもたらした恵みと同じほどの救いをマーシャは僕にもたらしてくれたと思えてなりません。な~んてね(^^)