プッチーニ:歌劇「トスカ」 ~ ジェノヴァ '62

「トスカ」~ジェノヴァ '62
オペラ座のワーグナー「さまよえるオランダ人」のリハーサルは、舞台装置設営に手古摺っているとかで、結局、今日迄お休みでした。
お陰で今後のリハーサル日程にも影響が出てしまいましたが、この遅れを取り戻す事が出来るよう願って止みません。

閑話休題。ネットで注文していたCD2タイトルが週末に届いたので、この休日を利用して聴いてみました。
最初に聴いたのはプッチーニの歌劇「トスカ」。これは1962年3月26日にイタリア、ジェノヴァ歌劇場公演のライヴ録音で、指揮はフランコ・カプアーナ、主な配役はアントニエッタ・ステッラ(トスカ)、ピエール・ミランダ・フェッラーロ(カヴァラドッシ)、ジャン・ジャコモ・グエルフィ(スカルピア)です。
所謂、イタリア・オペラ全盛期の頃って、何が良いかって歌手は勿論ですけど、兎に角、音楽が凄く良いんですよね。特にプッチーニはテンポの緩急がとても重要、歌手を生かすも殺すも指揮者の技量に掛かっています。良い指揮者だと安心して聴いていられるし、気分もとても良くなります。この録音に於けるカプアーナも歌手陣をしっかりとサポートしているし、テンポがとても良いです。
また、CD2枚目の終わりに、ボーナストラックとして1958年ブエノスアイレスのテアトロ・コロン公演のプッチーニの歌劇「蝶々夫人」から、第一幕の蝶々夫人とピンカートンの二重唱「魅惑に満ちた目を持つ娘~可愛いがってくださいね」、第二幕から蝶々夫人のアリア「ある晴れた日に」、第三幕から蝶々夫人の最後のアリア「かわいい坊や」が収録されていました。蝶々夫人役は「トスカ」と同じくステッラ、ピンカートン役はフラヴィアーノ・ラボ、指揮はフランコ・ギオーネ。久し振りに聴く「蝶々夫人」、抜粋でしたけどとても良かったです。ここでもやっぱりテンポが絶妙でした。

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