今日の午後はリハーサルが急になくなったんだけど、家には直帰出来ない悲しい事情があったので(笑)、久し振りに映画を観に行きました。
と言っても、今フランスで公開している映画の中で観たい物が余りないので、妻とは絶対に観に行く事がないジャンルの中で、ポスターが一際興味をそそる『ブラック・ダリア』を選びました。
戦後間もない1947年1月15日にロサンゼルスで実際に起きた猟奇殺人事件を題材に、10歳の時に実母を殺害された経験を持つジェイムズ・エルロイが書いた小説『ブラック・ダリア』の映画化で、監督は『スカー・フェイス』、『アンタッチャブル』等で知られるブライアン・デ・パルマ。
ブラック・ダリアことエリザベス・ショートを演ずるカナダ生まれのミア・カーシュナーは、ヨーロッパ系の顔立ちでちょっと好みかな?と思ったら、父親がユダヤ人、母親もユダヤ系ブルガリア人と言うから納得。
セット、衣装共、時代背景を上手く再現したデ・パルマ監督の映像は流石ですね。アーロン・エッカート扮するリー・ブランチャードが階段で格闘する場面も凄いです。ただ、全体を通して肝心の内容の方はと言うと、何となく無難にまとまっていると言う感じがして、ちょっと物足りないかな。最後も「えっ、これで終わり?」って言う感じで、何となく釈然としませんでした。ま、実際の事件の方も迷宮入りになってしまった訳ですから、仕方ないんでしょうけどね。