シェル・シルヴァスタインよって書かれ1949年に初版が出版された、 邦題『おおきな木』は、子供にはちょっと難しいと思われがちだけど、大人が考えているほど複雑ではなく、意外にも素直に受け入れているような気がする。もうすぐ6歳になる娘は、この絵本がとても好きで、これを読むといつも「木は優しいねぇ」と言う。 仏題は原題に忠実に『寛大な木』 “L’arbre généreux” と訳されているけれど、原題の “The Giving Tree” よりも、もっと心の豊かさを感じるのは、僕の気の所為だろうか。
そして、邦題『おおきな木』もまた、幾通りにも「大きさ」の解釈が出来て面白いと思う。 絵本の最後に、こうでなければいけないと言う「解答」は存在しない。むしろ、読者がどう受け止めるかが、作者の狙いなのかも知れない。
子供だけでなく、大人にも読んで欲しい1冊だ。
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