「賭博者」ラジオ収録

「賭博者」プログラムより「賭博者」の公演も今夜を入れてあと2回を残すのみとなりましたが、今夜と最終日は、France Musique によるラジオの収録があります。
因みに、当初から予定していたNHKとARTEの共同によるテレビの収録とDVD化は、中止となってしまいました。
この「賭博者」は1917年に曲が完成したにも拘らず、ロシアの二月革命、十月革命等の影響で1929年にブリュッセル・モネ王立劇場で初演されるまで日の目を見る事がなかった作品です。他の作品に比べてその後も今日まで上演される機会が極めて少ないですが、今回のリヨン・オペラ座の公演以外に、この1年余りの間にメトロポリタン歌劇場、ベルリン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座(ベルリンと共催)と言った世界の主要歌劇場で上演されると言う偶然が重なりました。また、リヨンでもアレクセイ役を歌っているミーシャ・ディディクとポリーナ役を歌っているクリスティーナ・オポライスが出演した、チェルニアコフ演出、バレンボイム指揮のベルリン国立歌劇場での公演がDVD化されると言う噂を耳にしますが、こんな事が今回のテレビ収録中止と関係あるのでしょうか。一音楽家と言う立場から考えたら、色んなバージョンがあった方が、聴き比べ、見比べる事が出来てとても参考になるんですけど、ちょっと残念に思います。

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