今日は、先々代猫リノの祥月命日です。あの日からもう21年が経ちました。
写真はリノが我が家にやって来てまだ間もない頃のものです。
ピアノを弾いていると必ずと言って良いほど上ってきて、ページをめくろうとするのを邪魔してみたり、勢い余って楽譜ごと落っこちることもしょっちゅうでした。
自分で楽譜を床に落っことしたくせに、「あれっ、どこ行った?」とでも言いたげに驚いて振り向くリノ。
昼間、実家の母に電話をした時、震災直後から宮城県・女川町で行方不明となっていた叔父の遺体がついに確認されたことを知りました。
14メートルを超す津波に襲われ壊滅的な被害を受けた同町に住んでいた叔父を知る人の話では、「地区長(叔父)は、津波が押し寄せるぎりぎりまで住民の皆に避難を呼びかけていたのではないか」との事でした。
子供の頃、キャッチボールの相手をしてくれたり、プロ野球の試合を観に連れて行ってくれた叔父。まさかこんな風に別れが訪れるとは思いも寄りませんでした。母とは「未だに確認が出来ていない死亡・行方不明者の多い中で、遺体確認が出来てやっと供養してあげられるね」と話しました。どうぞ安らかにお眠りください。