今日は、午後に東日本再生ヴィジョン展の閉会コンサートがリヨン市市庁舎大広間で行われました。
今回のプログラムは、それぞれの出演者が被災地への復興のメッセージと追悼の気持ちを込めて選曲しました。僕は武満徹の曲から、「小さな空」と「三月の歌」、そして、家内との重唱には新実徳英の「あなたはどこに」を選びました。
武満の曲は、正確にはまるで違う状況下で書かれたものですが、今回僕は「小さな空」には、震災で亡くなった叔父との幼き頃の思い出、「三月の歌」は住み慣れた土地を離れなくてはならなくなった被災地の人達の気持ちを反映して歌いました。
今日のコンサートでは歌詞の内容を分かってもらえるよう、仏語訳をプログラムに一緒に挟んだのですが、どれだけの人が詩の内容を理解し、行間を読み取ってくれたか…。少しでも多くの人に分かって頂けたら幸いです。
また、今日のコンサートの伴奏者さんは、練習の時からこちらの要求にちゃんと応えてくれ、彼自身のアレンジを加える等、久し振りに良いコラボの演奏をする事が出来ました。
写真は昨日のリハーサルの時に撮ったもので、このコンサートに一緒に参加したリヨンに住む日本の子供たちです(肖像権侵害を避ける為、わざと縮小してあります)。
今日は「花は咲く」を最後に皆で合唱して(僕も一緒に!)プログラムの最後を飾りました。昨日は始めて来る場所だったので多少なりとも緊張していたと思いますが、本番ではとても元気良く歌って会場から大きな拍手を頂きました。