前回のエントリーと同じ史実を基とする、風野真知雄の『水の城~いまだ落城せず』を読みました。
いずれにしても小説なので、どこまでが本当の話で、どこからが作り話なのかも判別し難いものがありますが、『のぼうの城』と比較してみても断然こっちの方が面白かったです。
尤も、両作品を比べること自体が野暮なのかもしれないですが、登場人物の感情もとても良く描写されていますね。まるで蓮沼に浮かんでいるかの如く建つ忍城の姿を描写する件も、そのまま情景が目に浮かぶようでした。
廃藩置県後に廃城となってしまったのが返す返すも残念でなりませんが、いつか機会があったら行田市へ行ってみたいという気になりました。
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