ヴェルディ:歌劇「マクベス」~東京1988年

「マクベス」~東京1998年
リヨン・オペラ座のヘンデル「メサイア」公演は、昨日で前半の5公演を終えました。2日連続の公演が2回続いたのでちょっと体力的にも辛かったです。今日は明日からの残り3公演を前にオフ! コンサートの仕事のオファーもあったんですけど、キャンセルしておいて正解でした。

閑話休題。1988年7月に東京文化会館で行われた、ヴェルディの歌劇「マクベス」藤原歌劇団公演の海賊盤DVDを入手しました(DVDジャケットは自分で作成)。NHKで放映された際には、勿論録画したのですが、如何せん、その後の保存状態が悪かった所為で再生不可能な状態になってしまったのです。何しろ、僕が渡欧してからもう既に20年以上経っていますしね。
この公演は、ミケランジェロ・ヴェルトリ指揮・都響、フスティノ・ディアス(マクベス)、シャーリー・ヴァーレット(マクベス夫人)、カルロ・コロンバーラ(バンクォー)、市原多朗(マクダフ)、田代誠(マルコム)他という配役、パオロ・トレヴィージ演出によるものです。
ミラノ・スカラ座、コヴェント・ガーデン、メト、ウィーン国立歌劇場等で活躍したアルゼンチン出身のヴェルトリは、特にイタリア・オペラを得意のレパートリーとし、メトではヴェルディの歌劇「リゴレット」を155回振るという記録もあります。また、アヴィニョン歌劇場の芸術監督を務めたこともあるので、フランスでもよく知られた指揮者で、アヴィニョン時代の彼を知るオペラ座の同僚と、彼の話で盛り上がったこともあります。音楽的にも人間的にも素晴らしい指揮者でした。
1997年12月、故郷ブエノス・アイレスのテアトロ・コロンの芸術監督任期中、動脈瘤破裂が原因で亡くなった時はまだ57歳と言う若さでした。もうすぐ命日です。

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