今日の午後、リヨン・オペラ座はロッシーニの歌劇「セミラーミデ」のG.P.でしたが、途中何度か中断したりしながら予定していた時間より30分超過してやっと通りました。それにしても3時間半以上もある作品を演奏会形式でやるのは正直しんどい! リハーサルが終わった時にはちょっとクラッときました(^^;
閑話休題。オペラ座の仕事がオフだった昨日は、先日録画を頼まれたトゥールーズ・カピトル劇場公演のドニゼッティの歌劇「ラ・ファヴォリータ」の編集&DVD化作業の後、夜はサン・サーンスの歌劇「サムソンとダリラ」の1975年11月15日パリ・オペラ座に於ける公演の録音を聴いてみました。指揮はジョルジュ・プレートル、配役はギー・ショヴェ(サムソン)、フィオレンツァ・コッソット(ダリラ)、ロベール・マッサール(ダゴンの大神官)、ジョゼフ・ルロー(ガザの太守アビメレク)、ジュール・バスタン(ヘブライの長老)、ドゥイリオ・バロンティ(ペリシテ人の使者)、ジャン・サヴィニョ(第1のペリシテ人)、アラン・ディレール(第2のペリシテ人)、パリ・オペラ座管&合唱団。
フランスが生んだ(恐らく唯一の)ヘルデンテナーであるショヴェやコッソットの歌唱は勿論素晴らしいですが、それをサポートするプレートルが秀悦ですね。全体を通してみてもサン・サーンスの音楽の良さが存分に再現されています。僕自身も良く知る作品なのでとても気持ちが良かったです。
またボーナストラックとして、1971年5月4日ヴェネツィア・フェニーチェ座に於けるビゼーの歌劇「カルメン」からの抜粋が入っていました。こちらは指揮ペーター・マーク、主な配役はフィオレンツァ・コッソット(カルメン)、ピエール・ミランダ・フェッラーロ(ドン・ホセ)、アレッサンドロ・マッダレーナ(ズニガ)、フェニーチェ座管&合唱団。
まさか、こんなところでも師の歌声を聴くことが出来るとは思いも寄らなかったので嬉しかったです(^^)