ロッシーニの歌劇「セミラーミデ」はヴォルテールの悲劇「セミラミス」を基に、1823年に作曲したオペラ・セリアで、ロッシーニのイタリア時代最後の作品。リヨン・オペラ座の2014/15年シーズンでも演奏会形式で上演されますが、このCDは1992年ペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルに於けるライブ録音。指揮アルベルト・ゼッダよるボローニャ市立歌劇場管&プラハフィルハーモニックコーラス、主な配役はイアノ・タマール(セミラーミデ)、グロリア・スカルキ(アルサーチェ)、ミケーレ・ペルトゥージ(アッスール)、グレドリー・クンデ(イドレーノ)、イルデブランド・ダルカンジェロ(オローエ)他です。
序曲やセミラーミデのアリア「麗しい光が」は有名なので、単独でコンサート等で聴いたことがある人もいるかと思います。因みに、タマールのデビューはこのペーザロの「セミラーミデ」でした。クンデは当時「ロッシーニ・テナー」と呼ばれたくらいロッシーニ作品を得意とした人で、この「セミラーミデ」もとても良いですね。ところが、今やヴェルディの「オテロ」や「運命の力」、「仮面舞踏会」なんかも歌っちゃうんですからびっくりしますよね。
この公演はゼッダ自身の手によるクリティカル・エディション(校訂版)の演奏でもあるので、とても参考になります。
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