『ムーミン』シリーズ

『ムーミン』シリーズ
今ネット上で随分と賑わっていますが、今年のセンター試験の地理Bで『ムーミン』と『小さなバイキングビッケ』の国名を問うという出題があったらしいですね。『ニルスのふしぎな旅』とスウェーデン語の組み合わせが例として示され、『ムーミン』と『小さなバイキングビッケ』のどちらかがノルウェーでどちらかがフィンランドかを選ぶ問題。
言語との組み合わせによって正解から導かれるのは『ムーミン』の舞台はフィンランドという事のようですが、原作には「ムーミン谷」という記述はあってもフィンランドと言う記述はどこにも出て来ないんですよね。『小さなバイキングビッケ』にいたっては作中に「スウェーデンのバイキング」という記述があるにもかかわらず、設問ではバイキング=ノルウェーと言わんばかり! 更には、これらの3作品の原作はいずれもスウェーデン語で書かれたものなのに、明確な根拠も示すことないままに、原作とは異なる言語を選択肢に挙げて、さあ正しい組み合わせはど~れだ?と問うとは! これが “高等学校の学習指導要領に沿って出題” された大学入試の問題? 悲し過ぎます。

写真は、娘が小学生の頃に読んでいたトーヴェ・ヤンソン著『ムーミン』シリーズの仏語訳。フランスでも子供達に人気のシリーズの1つです(^^)

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