シェリー・ケーガン:『「死」とはなにか』

「死」とはなにか
家内はリヨンからの便は遅れたものの、幸い乗継便には間に合い無事日本に着いたようです。
さて、シェリー・ケーガン著『「死」とはなにか』(Kindle版)を読みました。読み始めたのは結構前だったのですが、内容が内容なだけに意外と時間が掛かってしまいました。
これは表紙にあるように「イェール大学で23年連続の人気講義」を書籍化したもので、しかも今回読んだのは原書の前半部分164ページを割愛した「日本縮約版」です。読者レビューを見ると「前半部分をカットしてるなんて詐欺だ!」なんていう批判的な意見も多く見かけますが、縮約部分は無料公開されているし、現在は前半部分も併せ完全収録した「完全翻訳版」も出版されているので是非そちらもご覧になっては如何かと思います。
「死の謎」「不死の可能性」「魂とは何か」「死は悪いものか」「自殺は許されるのか」等々、「死」に纏わるテーマはとても興味深いですね。そして、「どうすれば自分の人生を最も価値のあるものに出来るか、自分に問う必要がある」という文句が、正にこれからの人生をどう生きるべきかの課題だと感じました。

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