オペラ座の方は、オッフェンバックの「パリの生活」のリハーサルが毎日あり結構忙しいんですけど、拘束時間が長い割には出番がなければそれなりに待ち時間もあるわけでして、久し振りに本でも読もうかという気になっちゃいました(笑)。
イマドキは読みたい本が電子書籍でもすぐに手に入るので随分便利になりました。それでも支払い方法は未だ日本国内発行のクレジットカードしか受け付けないという所が多くて苦労します。幸い、こっちのカードでも払えるサイトを数箇所見つけてあるので殆どの場合は事足りますが、それでも駄目ならパリに行った時にブックオフで買い漁るか、Amazonで普通に紙の本を買って送ってもらうしかないです。一番良いのはAmazonが早く日本の電子書籍に対応してくれる事なんですけどね…。
129万部突破の大ベストセラーだという、和田竜の『のぼうの城』を電子書籍で読みました。
太閤・秀吉による小田原征伐のひとコマである「石田三成の忍城攻め」を書いたもので、もしかしたら自分のご先祖様と少しは関係あるのかな?なんて思いながら読んだのですが、それなりに面白かったです。
でも、所謂、普通の歴史・時代小説というのとは随分違いますね。著者が脚本家であるというのと、この作品自体が「忍びの城」という脚本を小説化、来年公開の映画(東日本大震災の影響で延期)のノベライズだと言うのですから無理もないかもしれませんね。説明文がやたら多くて(これはこれで良いのだけれど)、上・下巻に分かれている割には小説としての内容が乏しく、殆ど史実を述べているだけのような感が無きにしも非ずで、ちょっぴり残念に思いました。