「清教徒」~パリ公演

エッフェル塔
昨夜は、パリ・シャンゼリゼ劇場で、リヨン国立歌劇場によるベッリーニの歌劇「清教徒」の公演が行われました。
France Musique によるラジオの収録もあった所為か、リヨンでの初日の公演の出来に比べれば少しはマシだったと思います。部分的にオケのパッセージでとても良いところもありました。でもやっぱり何か違うんですよね。カーテンコール時には、一部の出演者に対してブーイングが起こっていました。パリのお客さんは素直で好感が持てます(笑)。

公演が終わってホテルに戻ったのが丁度午前零時! 当然、すぐに眠れるわけはなく、結局3時位まではダラダラと起きていました。
そして今朝、9時57分発のTGVでリヨンに戻って来ましたが、毎度の事ながらとても慌しい滞在で疲れます。
以前は、パリ入りが公演の1日前だったので、もう少し気持ちの上でも余裕があったんですけどね。やっぱり、その辺にも経費削減のしわ寄せが無きにしも非ずと言う感じがします(^^;

写真は、リハーサル後の休憩時間が終わって劇場に戻る途中、19時半頃に撮ったエッフェル塔です。公演が終わった後に見たら、殆どが霧に包まれて見えなくなっていました。やっぱりパリは寒い!

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4 Responses to 「清教徒」~パリ公演

  1. voce interna のコメント:

    ご苦労さまでした。
    昨年「ティレジアス」、パリ公演の際、コメント欄でそっとちらし寿司屋さんを教えて頂いた者です。
    寿司屋さん、もちろん私は早速出かけましたが、今回はひでさんは寄られる時間はなかったでしょうね。
    リヨン2公演の間のとんぼ返りというトンデモ・スケジュールだったことは公演後に気が付きました。
    パリでは実に25年ぶりの「清教徒」上演でしたから劇場も満員に近く常連さんも勢揃い、私も98年にヴィーンでグルベローヴァとジョルダーノで聞いて以来でしたから、とにかくベルカントを堪能でき心地よく家路に着くことができました。
    指揮も主役のロシア人2人も、「『清教徒』ここまで聞かせてくれれば立派」とも「でもやっぱり」とも言える出来だったような気がします。
    ピドとスパニョッリに少しブーが出たのは仕方ないかな。ピドはちょっとドライで勇ましすぎるところもあったけれど良いところもあったし、カバレッタの繰り返しを全部やってくれたのは聞く方にはありがたかったです。最後のストレッタを省いたのは何か原典上の理由があるんでしょうかね。歌手がナンバー末尾の伝統的高音を出さなかったのもピドの考えではないかと想像します。
    私は「清教徒」については87年にオペラ・コミックで見たJ・アンダーソンとブレイクの上演に今でも引きづられてるところがありますが、最終的にはとても楽しめた一夕でした。
    日曜の最終公演、お疲れ様です。

  2. ひで のコメント:

    voce internaさん、こんにちは。
    > 今回はひでさんは寄られる時間はなかったでしょうね。
    TGVの故障でリヨン発が30分遅れ、そのままパリ着も30分遅れたので、ランチタイムが危ぶまれたのですが、Gare de Lyon から Pyramides まではメトロ14番で2つ目だというのが幸いし、ちゃんと食べ行くことが出来ましたよ(^^)V
    > とにかくベルカントを堪能でき心地よく家路に着くことができました。
    それは何よりでした。しかし、今回の公演に限って言うならば、一応ベルカントで歌えていたのはペルトゥージくらいしかいませんでしたし、ピドは論外(爆)なので、「ベルカント・オペラを…」の方がより正しい表現ではないかと思ったりします(笑)。
    > 「でもやっぱり」とも言える出来だったような気がします。
    ピドに関しては敢えて言うまでもなく、主役の2人はベルカント唱法ではないし、それぞれの役が欲している声質とは異なるので、僕はどうしても違和感を感じてしまいますね。
    マルチェロ・ジョルダーニとは、まだ彼がデビューして間もない1980年代半ばに共演したことがあるのですが、久し振りによいテノールが出てきたなと思ったものです。
    この役(アルトゥーロ)にも求められているリリコの声で、彼ぐらい高音までちゃんと歌われると心地良いですよね。
    > 最後のストレッタを省いたのは何か原典上の理由があるんでしょうかね。
    元々、あの曲はパリ初演版にはありません。初演から数年後にナポリで行われた公演に際して、エルヴィラ役を歌ったマリア・マリブランの為に、ベッリーニが加筆したものです。ご存知のようにマリブランはメゾ・ソプラノですから、この曲も元は変ロ長調で書かれています。
    マリブラン亡き後、長年に亘り上演される事のなかったナポリ版のスコアから、1960年代初頭にリチャード・ボニングが見つけ出し、ソプラノ用に原曲と同じニ長調に移調して加えました。
    現在入手可能な音源としては、1966年サン・フランシスコ・オペラの「清教徒」公演で、ジョーン・サザランドが歌ったものを聴くことが出来ます。また、以来メトの上演に際しては度々歌われることが多く、最近ではネトレプコも歌っておりました。
    尚、マリブラン版は、ガブリエレ・フェッロ指揮、カーティア・リッチャレルリ、クリス・メリット、ロベルト・スカンディウッツィ等が歌ったナポリ・サン・カルロ劇場での公演を聴くことが出来ます。
    > J・アンダーソンとブレイクの上演に今でも引きづられてるところがあります
    ブレイクの声質はちょっと異質なので僕は慣れるまでに少し時間が掛かりますが(笑)、当時の彼ならばさぞや良いアルトゥーロだったことと想像します。
    > 日曜の最終公演、お疲れ様です。
    有難うございます。これから行って参ります!

  3. voce interna のコメント:

    貴重な情報とご意見、ありがとうございました。
    勉強になります!
    終演後はボージョレでも楽しんで下さいね。

  4. ひで のコメント:

    ☆vice internaさん
    > 貴重な情報とご意見、ありがとうございました。
    > 勉強になります!
    どういたしまして。因みに、マリブラン版の録音は、deezer.com でも聴けるみたいですよ。
    > 終演後はボージョレでも楽しんで下さいね。
    爆!

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