「清教徒」~稽古初日

「清教徒」ヴォーカル・スコア
今日のリヨン・オペラ座は、ベッリーニの歌劇「清教徒」の音楽稽古初日でした。
先週からはヴェルディの「マクベス」公演と並行して、既にヘンデルの「メサイア」の立ち稽古が始まっていますが、「メサイア」公演の前に、「清教徒」の公演(演奏会形式)がある事も忘れてはいけません(!)。
今日渡された「清教徒」のボーカル・スコアは、音の間違いや欠落、ページの欠落等がかなりありちょっと困った物でした。見たところこれはリコルディ社製スコアのコピーだとすぐに判りましたが、僕個人蔵の通常版(写真)とはまるで違う物でした。
同社は2004年にBMG音楽産業、次いで2007年にユニバーサル・ミュージック社傘下となって以降、装丁が紙製の並製本(以前の表紙はスカラ座前の絵だったがこれも変更)だけになり趣がなくなったばかりでなく、長年に亘る慣習的改変を見直し厳密に整理しようと言う意向とは裏腹に、以前にも増して乱丁や落丁が見られるようになりました。それに加えてこの「清教徒」のスコアの場合は、マリア・マリブラン版(通称『ナポリ版』)との違いも併記された「批判校訂版」 “Editione critica” で、リッカルドのパートは2段ずつ記載がある為に、通常版よりかなりページ数も多く重くなっています。本番時には譜面台があった方が良いと感じたのは、恐らく僕だけではないでしょう(笑)。

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