ブラームス:「ドイツ・レクイエム」

ドイツ・レクイエム
今日は朝からブラームスの「ドイツ・レクイエム」が頭の中で鳴っています。ヴェルディやモーツァルト、フォーレのラテン語ではなく、何故かドイツ語のブラームス!
そう言えば、10年ほど前に「ミュージカル・バトン」と言うのが流行っていた時期がありましたね。このブログでも取り上げましたが(過去記事参照)、その中にこの「ドイツ・レクイエム」も挙げていました。しかも、あの時も「頭の中で鳴っている」と書いていましたっけ。凄く不思議な感覚。どっか潜在意識の中にこの曲が入っちゃってるんでしょうかねぇ(^^;
手元に「ドイツ・レクイエム」の録音が幾つかありますが、最初に聴いたのはジュリーニ指揮ウィーン・フィルによる演奏でした。今回ここに紹介するのはアンドレ・プレヴィンがロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督だった頃、1986年にロンドンのオール・セインツ教会で行った録音です。ソリストはマーガレット・プライス(ソプラノ)とサミュエル・ラミー(バリトン)、合唱はアンブロジアン・シンガースです。
プレヴィンはドイツ系の作品はあまり演奏しない人で、その中でもブラームスは特に少ないんですよね。かと言ってクレンペラーやカラヤン等の所謂「ドイツ気質」の演奏と比べても遜色なく秀悦! 2人のソリストは申し分なくほぼ完璧と言って良いでしょう。ラミーは本来バスですけどバリトンの音域でも難なくこなしているし、プライスの包み込むような声の響きも心地良いです。力強くそして繊細な合唱! また、TELDEC初のデジタル録音だったそうですからね。全てがここに結集されている気がします。

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