つるの恩返し

Crane Feathers今日の夕方、フランスのケーブル局「Mezzo」で1977年ソ連製作、イデヤ・ガラーニナ監督の『つるの恩返し』をやっていました。
マリオネットを中心とした立体アニメーションの短編映画の一つですが、製作の「ソユーズムリトフィルム」は、旧ソ連最大の動画スタジオで数多くの名作を生みました。また、マリオネットを使ったアニメーションの発祥の地はロシアなのだそうです。

僕の知っている『つるの恩返し』のストーリーは、「ある所におじいさんとおばあさんが住んでいて、ある日おじいさんが怪我をしたつるを助けてやったら、恩返しをしにやって来る」と言う内容ですが、他に『つる女房』と言うタイトルの話もあって、こっちは「助けてもらったお礼に、嫁入りして恩返しする」と言う内容なんですね。うちにある娘の絵本も後者のストーリーなんですけど、僕の知っているストーリーと違うのでびっくりしました。しかも、他にも色々なバリエーションがあって、後半、「お代官様に納める年貢の取立ての為に織る」とか、「悪い仲間に唆されて金儲けの為に織る」等のものがありますね。
また、落語のオチにいたっては、

朝まで待っても出て来ないので痺れを切らせて中を覗くと、家財道具が無くなって部屋の中はがらんどう。
驚いたお爺さんは…「あれはつるではなくて、サギだったかぁ!」

となってしまいます…(^^;

crane_feathers2.jpgこの短編映画は僕の知ってる方のストーリーで、後半も「年貢の取立ての為に織る」方でした(^^)
それにしても、この様な日本の昔話が題材に選ばれ、しかも、セリフのないマリオネットとイメージ音楽のみで美しく再現されるのを観て、最近のCGにはないとても新鮮な感動を覚えました。娘も普段以上に画面に集中して観ていましたが、セリフがない分、想像力も養えるのではないかと思います。

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