「ルサルカ」 〜 オペラ・バスティーユ

今日はパリに来ています。

フランスは先週に引き続き今週末も連休なのですが、今夜はオペラ・バスティーユで上演中のドヴォルザークの歌劇「ルサルカ」を観に来ました。

指揮は大野和士、演出はロバート・カーセン。配役は、ニコル・カー(ルサルカ)、セルゲイ・スコロホドフ(王子)、エカテリーナ・グバノヴァ(外国の王女)、ディミトリ・イヴァシェンコ(水の精)、ジェイミー・バートン(イェジババ)、フロラン・ムビア(猟師/狩人)、セレイ・ピナール(料理人)、マルガリータ・ポロンスカンヤ(第1の木の精霊)、マリア・ヴァレンベルグ(第2の木の精霊)、ノア・ベイナート(第3の木の精霊)。

これは2002年に当時パリ・オペラ座の音楽監督であったジェームズ・コンロンの指揮で、ルネ・フレミング(ルサルカ)やセルゲイ・ラリン(王子)、フランツ・ハウラータ(水の精)、ラリッサ・ディアトコーヴァ(イェジババ)等のキャストにより初演されたプロダクションの5度目の再演になります。

「ルサルカ」〜オペラ・バスティーユ

※ 写真は、2019年6月に行われたこのプロダクション再演時の舞台写真です。

今夜は久し振りに大野さんの演奏を聴きましたが、全体を通して優雅に彩られた世界観を醸し出していました。
ルサルカ役のカーは、リヨンで「エロディアーデ」のサロメ役を聴いて以来ですが、低音から高音まで声のバランスが非常に良いですね。聴いていてとても心地良かったです。王子役のスコロホドフはもしかすると本調子ではなかったのでしょうか?それとも声質が軽いだけなのかも知れませんが…。水の精役のイヴァシェンコは、スラブ系の歌手独特の深い音色がこの役に合っているように感じました。ただ声量はもうちょっと欲しいかな。
外国の王女役のグバノヴァはリヨンではヴェルディの「レクイエム」でメゾ・ソプラノを歌いましたが、彼女もまたスラブ系独特の音色の声ですが、明るくバリン!としたカーの声と比較すると、少し見劣りしてしまいます。イェジババ役のバートンは、魔女としての存在感はあると思うのですが、声に関しては響きにムラがあり残念でした。
脇役陣は、殆どがオペラ座のソリスト達で、他の演目にも頻繁に出演していますが、舞台慣れしていると言うか、卒がないと言うか、演技、歌唱共にとても良かったです。

また、第二幕には舞踏会のシーンがあるのですが、オペラ座バレエ団の踊りを観れたのもとても良かったです。

幾度となく再演を重ねる非常に美しいカーセンの演出ですが、一方で、合唱パートが影コーラス以外の部分、第二幕の婚礼の祝宴部分も影コーラスなのは残念でした。演出で祝いの宴は遠くから聞こえてくるという設定なのかも知れませんが、マイクを通して増幅してスピーカーから劇場内に流れてくる音のバランスがあまり良くありません。水の精(イヴァシェンコ)と被る部分は殆ど聞こえませんでした。
それに水の精のパートもこの演出では舞台袖から聞こえるシーンがあるのですが、ここは増幅し過ぎて不自然で残念でした。

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