『エマの敷物』 Emma's Rug

Le tapis d'emma本当は娘のバースデー・プレゼントに贈りたかった本ですが、在庫切れで取り寄せだったので間に合いませんでした。
『エマの敷物』はアラン・セイと言う絵本作家の作品ですが、彼の描く絵がどことなく日本を思わせるのには理由がありました。
彼は、アメリカ生まれの日本人の母と上海生まれの朝鮮系の父との間に横浜に生まれ、16歳で父親の意向でアメリカに移住するまで日本で育ったのだそうです。また、驚くべき事に絵本作家を本業とするようになったのは、彼が50歳になった時だそうです。
そんな彼の絵本には、どの作品にも遠く離れた故郷「日本」への郷愁の思いが込められている気がしてなりません。

…主人公のエマが生まれた時にお祝いに頂いた少し毛足の長いバスマットのような小さな敷物。大好きで上に寝っ転がったり、座ったりと大喜びでした。
歩けるようになると、どこに行く時も肌身離さず持って行きました。ところが、もう上に乗ったりはしなくなり、何時間も何時間も横に座ってジッと見つめるようになりました。
そして、エマは早くから絵を描くようになり、小学校に入ると沢山の絵画展にも入賞したのですが…。

実はこの本は、幼稚園の先生から紹介されたのですが、主人公の名前もさることながら、日本人を思わせる人物像、彼女の描く絵にとても驚きました。
うちの娘「絵満」と重なる部分がとても多かったからなのです…。

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