遺跡の街 ヴィエンヌ

昨日、5月3日(土)はイゼール県のヴィエンヌ Vienne へ行って来ました。
ヴィエンヌはリヨンの南へ35kmほど下った町、各駅停車のローカル電車を使って約20分です。ローマ時代には交通の要衝として栄えたそうで、現在でも多くの遺跡が残っています。
昨日は時折陽が差す程度で、少し肌寒い位の天気でしたが、雨も降らなかったので、散策には丁度良かったです(^^)

イチジクの道標
ヴィエンヌの街の至る所に「イチジクの道標」があります。この道標を辿って歩くと観光名所に行き着く事が出来るのですが、また、この道標が足元にある限り、観光コースから外れていないという安心感があります(笑)。

朝市
土曜日は朝市があるというのは知っていたのですが、街中どこへ行っても朝市だらけで、こんなに規模が大きいとは思いませんでした。
因みに、お土産にオリーブを買いましたよ~(^^)

Temple d'Auguste et de Livie
紀元前20~10年頃に建造された、フランスでは珍しい古代ギリシャ・コリント式の神殿。

Cloître Saint-André-le-Bas
ローヌ川沿いに建つサンタンドレ・ル・バ教会に隣接する回廊。

Jazz Festival
ヴィエンヌは夏のジャズ・フェスティバルでも有名です。街の至る所でチラシやポスターを見掛けました。
今年のプログラムには、パオロ・コンテ、クィンシー・ジョーンズ等が名を連ねていました。また、スティービー・ワンダーの特別公演もあるみたいです。

Théâtre Antique
フェスティバルが開催される古代劇場。
1世紀頃に建設されたこの劇場は、ピペ山 Le Mont Pipet の中腹に位置しており、その規模は現存するローマ劇場の中でも最大級の大きさを誇り、11000人を収容可能だそうです。

ピペ山からの一望
古代劇場より更に登ったピペ山からは、ヴィエンヌの街とローヌ川を一望する事が出来ます。

Ancienne Cathédrale Saint-Maurice
サン・モーリス大聖堂。
4世紀には既にこの同じ場所に聖堂があったそうですが、現在の聖堂は11世紀後半から16世紀にかけて建造されました。時代の移り変わりと共に、ゴシック様式とロマネスク様式が含まれるのが特徴です。
ところが完成後間もなく、16世紀に相次いで勃発した宗教戦争による破壊や略奪による被害を受け、その後、19世紀後半に大修復されました。
ファサードには3つの入り口がありますが、良く見ると左右で微妙に違う事が分かります。右側は14世紀末、左側は15世紀中頃、そして真ん中は15世紀後半の作だそうです。

La pyramide du cirque romain
ヴィエンヌの駅から10分ほど南へ下った辺りにピラミッドがあります。
これは、イエス・キリストをあらゆる方法で処刑から逃れられるよう手を尽くしたにもかかわらず、最終的に意に反して自らの手で十字架にかける羽目になってしまったローマ総督ポンティオ・ピラト(仏語:Ponce Pilate)の墓跡だという説もあります。
因みに、写真の向かって左側に写っている黄色い建物は、1989年開店の3年後から20年以上ミシュランの星を守り続けているパトリック・アンリルーのレストラン「ラ・ピラミッド」です。

おまけ
こちらはおまけ。ヴィエンヌ観光中に出会ったにゃんこです。
始めニャーニャーどこから声が聞こえて来るのか分からなかったんですけど、塀の上にいました。このにゃんこのおうち(?)と思しき番地が31番だったので、「サーティワン」ちゃんと勝手に呼ばせて頂きました(笑)。

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