リヨン近郊、リモネという町の「オペラ・ソット・ヴォーチェ」という団体主催で、ビゼーの歌劇「美しいパースの娘」の公演(全4回)があります。僕のHPトップページにも日時を記載しているのでお気付きの方もいらっしゃると思いますが、今夜はいよいよその初日です。
この作品は1867年の初演時こそ大成功を収めましたが、ジュール・アンリ・ヴェルノワ・ド・サン=ジョルジュとジュール・アドニスによる台本は、ウォルター・スコットの原作「美しいパースの娘」 “The Fair Maid of Perth” の魅力を充分に生かしきれておらず、構成や歌詞に至るまで流れが分かり難く、決してビゼーの気に入るものではなかったらしいです。しかしながら「セレナード」(スミス)、「愛の炎が」(ラルフ)や、第三幕間奏曲等はとても有名で、今日でも単独で演奏される機会が多いです。
因みに、日本でよく知られる「小さな木の実」という歌は、この作品の第2幕でスミスによって歌われる「セレナード」の旋律に一部手を加え、原曲とは異なる内容の歌詞を当てた曲です。「小さな木の実」の印象が余りにも強いので、譜読みを始めたばかりの頃は両方が混じってしまいちょっと大変でした(^^;
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