キリスト生誕劇の模型

カトリック教徒の家庭で欠かせない飾りの1つ、キリスト生誕劇の模型は、フランスではクレッシュ Crèche と言います。
元々イタリアのプレゼピオ Presepio が起源のこの模型がフランスに伝わったのは、17世紀にマルセイユの修道士が民衆の為に模作したのが始まりだとか。その後、19世紀に入って専門職人が村人達の姿に似せて作った頃から、急速に発展したそうです。
その中でもプロヴァンス地方の「サントン」 Santon は有名で、クリスマス・マーケットにも沢山の店が軒を連ねます。
飾り付けは聖書に合わせて、イエスは25日の誕生まで置かず、また3人の博士は1月6日の到着まで、毎日少しずつ馬屋に近付けます。

ニースにいた頃は、旧市街の聖レパラート大聖堂の前のロッセッティ広場で、1223年に有名なアッシジの聖フランチェスコが催したような、人間や動物が演じる「生きたクレッシュ」 Crèche Vivante が催されていました。
真冬にキリスト生誕の頃の装いで大丈夫なの?と他人事ながら、僕はとても心配しましたが…。

写真は我が家のクレッシュで、毎年同じ工房のもので少しずつ新しいサントンを買い足しています。それが、クリスマス・マーケットに行く楽しみでもあります。来年は?と娘に訊くと、博士が乗って来た「らくだ」だそうです(^^)
因みに、聖書とは関係ない白猫はオマケです(笑)。

presepioまだイエスは生まれてません。
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