衣装合わせ

先日、ヴェルディの「ファルスタッフ」の衣装合わせの時に “Lyon Capitale” という新聞の取材を受けた。残念ながら新聞に僕の姿は載らなかったけど、もし載っていたとしても着たり脱いだりのあられもない格好だったから、その方が良かったと思う。
今回の衣装は、20年前にイギリスのカーディフで公演された時のもので、生地や仕立ても最近のものと比べるとかなり豪奢だ。15世紀イギリスのヘンリー1世の頃のスタイルなので、首に円形のひだ襟があって、まるでフランシスコ・ザビエルの様。
昨日は、手直し後の2度目の合わせだった。直したのは袖の長さと背中周り等。西洋人はベッドの生活が長いからなのか、それとも遺伝なのか、日本人と比べると背中が出っ張っている人が多いので、手直しをしないとかなり背中がブカブカになってしまう。
時を経て、自分の知らない誰かと同じ衣装を身につけるのは、何かとても不思議な感じがする…。

Costumes新聞に載った写真。僕は向かって左端のマネキンのすぐ後ろにいた。

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