外出制限の緩和

マクロン大統領の発表
昨日、マクロン大統領より現在の新型コロナウイルスの感染状況を踏まえて、今後の緩和政策が発表されました。尚、詳細については明日11時よりカステックス首相が改めて会見を行う予定です。

今後、フランス全体に於いて外出制限解除に向けて段階的な緩和措置が導入されます。先ず、今週末28日(土)から第1段階として、外出に関してはこれまでと同様に証明書の携行が必須ですが、散歩、運動目的の外出はこれまでの自宅から1km圏内&1時間が20km&3時間になります。また、屋外での課外活動が可能となり、食料品店以外の商店の営業も21時まで認められます。

続いて、1日当りの感染者数が5000人、蘇生病棟の患者数が2500〜3000人という目標が達成できたら、第2段階として12月15日には外出制限が解除され、厳格な衛生措置を取りつつ、映画館、劇場、美術館等が再開可能、屋内での課外活動も可能となります。しかし、外出制限に代わって、21時〜7時の夜間外出禁止措置が取られることになります。但し、クリスマスと大晦日は特例として行動制限から除外されますが、この場合でも公の場所での集会は認められません。

クリスマス期間中の感染状況を見極めるために、少なくとも15日間の経過観察が必要になることから、1日当りの感染者数が5000人未満となったら1月20日より第3段階に移行します。
これによりスポーツ施設やレストランの営業がやっと再開され、夜間外出禁止の時間の短縮されます。また、現在クラスの半数が出席となっている高校はクラス全員での授業が可能となり、その2週間後から大学でも全員出席での授業が可能となります。
政府は第3波を食い止め、三度目の外出制限を防ぐために、15日毎に経過を観察し、さらなる緩和を進めるか、或いは規制を強めるかを決定するということです。

他にも感染拡大防止対策やワクチンの接種時期、経済活動への援助についても話していましたが、取り敢えず、自分に一番影響があるのはこの3段階の緩和政策。昨夜の発表だけでは12月15日以降劇場が再開可能となると言っても、夜間外出制限下でオペラ座の公演が果たして可能なのかどうかは微妙なので、明日の詳細発表を待つしかないですね。

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