昨夜は結局テレビで「ドン・ジョヴァンニ」の中継を最後まで見てしまいましたが、カーテンコールの時に演出家が出てきたらブーイングが物凄かったです。これが普通の収録だったりすると、放映の時には別の音声を被せちゃう(!)なんていう事もあるんですけど、生中継だっていうのをお客さんの方だって知ってるから容赦しないって言う感じでした。ラングレーの作る音楽がとても良かっただけにちょっと残念でした。
閑話休題。5世紀から17世紀にかけて建設されたサン・ソヴェール大聖堂は、少しずつ増改築された為に、不規則な構造と様々な建築様式が混在する教会です。ゴシック・フランボワイヨン様式の正面ファサード(写真)、メロヴィング朝の洗礼堂、ローマ遺跡から移築された円柱等があります。
また、15世紀にルネ王の委嘱によって描かれたニコラ・フロマンの傑作「燃ゆる柴の祭壇画」の3連作がありますが、残念ながら現在は修復工事中で見る事は出来ませんでした。
「燃ゆる柴の祭壇画」は、旧約聖書の冒頭「出エジプト記」3章に出てくる「しばは火に燃えているのに、そのしばはなくならなかった」と言う部分に拠るもので、中世の教会に於いて、燃えているのになくならない柴は処女懐胎した聖母マリアの象徴とされていたそうです。
中庭にあるロマネスク様式の回廊がとても綺麗。
30分毎にガイド付きで案内してくれるようですが、基本、人が集まらないと時間になっても係の人が誰も来ないし、僕みたいに1人で行ったんじゃまず無理です(^^;