スモーク・オン・ザ・ウォーター

昨夜はディープ・パープルのコンサートでした。ご存知の様に右耳の調子は未だイマイチなので、「なんと無謀なことを!」とご立腹なさる方もいらっしゃるかもしれません。それもまたごもっともな事だとは思います。勿論、チケットの払い戻しが出来る保険にも加入してたので、万が一、もっと具合が悪い時にはキャンセルも仕方ないだろうとも思っていたんですよ。その昔、ギネスブックにも認定された「世界一の大音響バンド」に不安がなかったわけではありませんけど、またとない絶好のチャンスだったのでどうしても聴きに行きたかったんです(^^;

Deep Purple

コンサートの開演は20時だったんですけど、会場には19時15分頃に着いてしまいました。何故こんなに早かったかと言うと、「チケット・センター側の手違いで、お客様がご予約になったお席はブロック全体が全席自由席という事が判明致しましたので、当日は出来ましたらお早めにおいでになり、お席を確保なさる事をお勧め致します」と言う様なメッセージを何度も受け取っていたからなんです。でも結局行ってみたら、平土間の立見席以外は全席指定だという事が判明!一体あれはなんだったのか、未だによく分かりません。

それから開演までの間は会場に入って来るお客さんとかを眺めてました。それがまあ、想像はしていたんですけど、お客さんの年齢層の高いこと高いこと!パープルのメンバーだってギターのスティーヴ・モーズだけが50代後半で、その他はもうとっくに還暦を越えているわけですから、彼等の音楽を聴いて一緒に年を取ってきたお客さんだって同じ様な世代なのは当たり前なんですよね。だから、そんな彼等に比べたら僕なんてまだ若い方でしたよ(笑)。

始めに地元フランスのハード・ロック・バンド、所謂、前座の演奏が30分ほどありました。その後、楽器やアンプ類のセッティングの為に30分休憩があり、ディープ・パープルのメンバー達がステージに現れたのは21時でした。
イアン・ペイス、ロジャー・グローヴァー、そしてイアン・ギランというディ-プ・パープル黄金期のメンバーを目の当たりにした時、感激のあまり思わず涙が出てしまいました。
「ブラック・ナイト」や「ファイアボール」、「ハッシュ」等の懐かしいナンバーも感激しましたが、何よりもギランの声がまるで衰えていないのにビックリしました。そして、スティーヴ・モーズ、キーボードのドン・ペイリーのアドリブも良かったですね。特に、ペイリーのアドリブにはモーツァルトの「トルコ行進曲」やら「マルセイエーズ」まで登場したりして、会場も妙に盛り上がっていました(^^)
そして、今か今かと待ちに待った「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のリフが始まるや否や、割れんばかりの大歓声が上がりました。途中、「スモ~~ク・オン・ザ・ウォータ~♪」のリフレインは会場も一緒になって大合唱!これが予定プログラムの最後の曲だったんですけど、メンバーがステージを去った後も鳴り止まぬ歓声に応えて、ついにまたメンバーがステージに現れた時は、もう会場中が狂喜乱舞でしたね。勿論、僕もですけど(笑)。
アンコールで演奏したのは3曲、最後はグローヴァーとモーズがそれぞれ自分が使っていたピック、余分に用意していたピックを新築時の建前の餅撒きよろしく、「もうこれ以上は弾けないよ~!」と言わんばかりに客席にばら撒いておしまい。最後までステージに残っていたグローヴァーがいつまでも客席に向かって手を振ったり、何度もお辞儀をしていたのが印象的でした。

こうしてコンサートが終わったのが22時45分。暫くは両耳だけでなく身体全体がボーっとしていました。僕の席は中央正面とは言えステージから結構離れていたのに、それでも「世界一の大音響バンド」の音量は凄かったですね。でも、やっぱり行って良かった。そして、チャンスがあったらまた聴きに行きたい!と思う感動的な一夜でした。

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2 Responses to スモーク・オン・ザ・ウォーター

  1. facet のコメント:

    まあ、気分転換もいいかもしれませんね。
    ストレスが原因という可能性もあるようですし。
    とりあえず…ウラヤマシイです(笑)
    # スモーク・オン・ザ・ウォーターってディープ・パープルだったんですね〜←というレベルですけど(^^;

  2. ひで のコメント:

    facetさん、こんにちは。
    > まあ、気分転換もいいかもしれませんね。
    はい、お陰様でとても良い気分転換になりました! 昔好きだった事、夢中になったものに接すると、脳のアンチエイジングにも効果があるそうですからね(^^)
    >ストレスが原因という可能性もあるようですし。
    その可能性は高いかもしれませんね。でも、仕事上のストレスは多かれ少なかれ誰にでもあるものですし、それをどう回避、軽減出来るかがポイントではないかと思いますね。発想の転換と言うか何と言うか、同じ事でも視点を変えてみるば別のものが見えてくる、物事を客観視出来るようになれば、恐らくもっと楽になれるのではないかと常々思ってはいるんですけどね。でも、残念ながら現実はそう甘くないです(^^;

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