久し振りの旅行

先週末は家族揃って、アルル~アヴィニョンへ小旅行に出掛けました。

アルル~アヴィニョンの旅

このところ忌事や病気で家族旅行がすっかりご無沙汰だったので、丁度、娘の休みとオペラ座の休みが上手い具合に重なった週末を利用して行って参りました。

リヨンからアルルまでは、直通の急行列車で2時間40分程掛かります。20日(月)から続いていたフランス国鉄ローヌ・アルプ機関区のストライキが24日(金)で無事終わったので、予定通り土曜日の朝に出発しました。

アルルは、その昔ケルト人が住み、ギリシャ人によって植民地化され、そしてシーザーによりローマ帝国の都市として栄えました。その2千年を越える歴史は古く、近年はゴッホ、ピカソ、ルレー、ミストラル等、多くの芸術家に影響を与えました。また、ビゼーの劇音楽「アルルの女」、チレアの歌劇「アルルの女」、グノーの歌劇「ミレイユ」でヒロインとして描かれ、ロートレックがゴッホに「南仏に行くならアルルに行け!」と言ったほど、アルルには美人が多いと言われています。

この日のアルルは風が幾分強かったものの、リヨンに比べると暖かく、上着なしや半袖で歩いている人も沢山見掛けました。
アルルには、ローマ時代の遺跡は勿論、ゴッホが描いた「夜のカフェテラス」、「跳ね橋」(現在は場所を変えて復元)、彼が入院していた病院(現在はカルチャー・スペース)、ミストラルがノーベル賞の賞金を元に作ったアルラタン博物館(アルルの民族博物館)、聖トロフィーム教会、古代アルル博物館等、見所が沢山あり、また、この時期はサントン(粘土人形)の国際見本市やクリスマス・マーケットも開催され、夏期とはちょっと違う趣を楽しむ事が出来ました。
それから、壁に描かれた猫のだまし絵は可愛かったし、初日のお昼に入ったレストランの女性シェフに魅せられ、何となく厨房の方が気になって仕方なかったり(勿論、料理も美味しかったです!)、イタリア語との共通点も多いプロヴァンス語に親しみを感じながら、とても居心地の良い滞在でした。

※写真をクリックすると、別窓で「アルル編」のスライドショーがスタートします。

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