ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」

ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」オペラ座で予定されていたプッチーニの歌劇「修道女アンジェリカ」のKHPが延期となり、普通の立ち稽古に変更された事から今日は出番がなくなりオフとなりました。この作品、何しろ男声は終盤に影コーラスが数分あるのみなので舞台演出には関係ないのです。
閑話休題。今日は久し振りにCDの話題です。今回ここで紹介するのはヴェルディの歌劇「ドン・カルロ」の1984年7月にオランジュ古代劇場公演に於けるイタリア語版全4幕のライヴ録音です。この公演はDVD化もされているのでご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
この年のシーズンに、他の演目で参加していた知り合いから、「空き日にG.P.を観に行ったんだけど凄かったよ」と当時の話を聞き、「それなら…」と聴いてみる気になったのでした。
主なキャストは、トーマス・フルトン指揮フランス国立管、ジャコモ・アラガル(ドン・カルロ)、サイモン・エステス(フィリップ2世)、レナート・ブルゾン(ロドリーゴ)、モンセラ・カバリェ(エリザベッタ)、グレース・バンブリー(エボリ)というそうそうたる顔ぶれです。
演奏の方も全体的に悪くないですね。知り合いの言っていた通りです。特にソリストは男声陣が良いですね。それに引き換え女性陣の方は、全盛期を過ぎてしまった感があり少々残念に思いました。

僕もニースとリヨンのオペラ座で合唱を歌った事がありますが、自分が聴き馴染んでいたイタリア語版とは違う、フランス語版全5幕のオリジナル・バージョンだったので、スコアを覚えなければならかった当時は少しばかり苦労した記憶があります(^^;
因みに、このフランス語版の「ドン・カルロ」がリヨンのオペラ座との一番最初の契約でした。1997年3月の出来事です!

カテゴリー: 音楽 タグ: , パーマリンク