「ムサカ」は、ジャガイモ、トマト、肉、スライスしたナスを何層にも敷き、上にベシャメルソース、チーズをかけてオーブンで焼いたギリシャ料理です。謂わば、ギリシャ版のパルミジャーナか、パスタの代わりにジャガイモが入ったラザーニャっていう感じですかね。しかも、今回チーズにはモッツァレルラを使ったので、バルカン半島からアドリア海沿岸まで随分近付いちゃった感じの仕上がりでした(笑)。
僕が初めてギリシャ料理を食べたのは90年代初頭のドイツ。本番がオフの晩、皆で「兎に角、肉を食おう!」と街に繰り出したまでは良かったのですが、他に主だったレストランも周りに見当たらなかったので、入ったのがギリシャ料理の店でした。
一緒に行った数名、誰もギリシャ料理は全く知らなかったので、メニューを見てもチンプンカンプン。アルファベットをただ棒読みしてみると、「スズキ」、「つぶやき」(スブラキ)、「皐月」(ツァジキ)、「達磨です」(ドルマデス)と、やたら日本語みたいな感じの物が多いし、しかも、ムサカにいたっては、「大江戸捜査網」の井坂十蔵が頭をよぎってしまいました(キラ~ンッ)。
閑話休題。そもそも、どうしてムサカが我が家の食卓に上ったかというと、娘が学校給食で食べたムサカが美味しくなかったと言うので、「だったら作ってあげましょう!」と言うわけで妻が腕を振るったのでした(^^;
まっ、イタリアンっぽく仕上がった所為もあり、肉もラムじゃなくて牛を使ったので、僕の好みにも一層近付き、娘も「ママの方がオイシー!」と大喜びでした(^^)