『作曲家・武満徹との日々を語る』

作曲家・武満徹との日々を語る
『作曲家・武満徹との日々を語る』を読みました。
これは、作曲家・武満徹氏の夫人である武満浅香さんが、日頃の暮らしや食事から猫の話まで、彼の知られざる一面と、半世紀にわたる創作の背景をインタビューに答える形で語った貴重な一書です。
武満氏の素顔が伝わってきて、時に笑い、また涙ぐみながら読みました。愛猫「クック」との件は、猫好きにはタマリマセン(笑)。

彼は生涯、結局オペラは1曲も書き上げることはなかったのですが、彼にオペラ第1号の作曲を委嘱したのは1987年、当時リヨン歌劇場の総監督であったジャン=ピエール・ブロスマンと音楽監督のケント・ナガノだったというのもこの本で知りました。タイトルは「マドルガーダ」(西語で『夜明け前』の意)と言い、演出家や初演の日程まで決まっていたそうですからとても残念です。

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