妻が昨日、チョコレート味のマカロンを作りました。前日の土曜日から下準備に掛かり、昨日クリームをサンドする時には娘も手伝いました。レシピにも書いてありましたが、1日経った今日はシットリとしてより一層美味しかったです(^^)
妻が作ったのは間にガナーシュを挟んだ、所謂、マカロン・パリジャンと言うタイプの物ですが、マカロンの歴史を紐解くと、1533年にフィレンツェの大富豪メディチ家の娘カテリーナがフランスのオルレアン公アンリ2世の元へ嫁いだ時に、他の物と一緒に伝わったと言う事が分かりました。また、マカロンと言う名称には幾つかの説がありますが、イタリアの中世の町「マッコ」 Macco の生まれだからと言う説が最も有力かと思われます。同じマッコ生まれの物にはパスタの一種であるマカロニ(伊語では“マッケローニ” Maccheroni)があります。実はこのマカロニ Maccaroni と言う呼び方は、カテリーナの生まれ故郷であるフィレンツェ地方の訛りなんです。イタリアは兎も角、世界的にマカロニの名称で知れ渡ってるわけですから、メディチ家の影響力は凄かったのかもしれません(^^;
現在どこでも見かけるガナーシュやクリームをサンドしたマカロンの形が定着したのは結構新しく、特に近年パリのピエール・エルメが食感を軽くしてカラフルで様々なフレーバーで提供し始めてから、爆発的な人気を呼んだようです。
しかし、僕の知るマカロンは、昔ながらのイタリアの物であり、子供の頃におばあちゃんちで好んで食べた、懐かしい「まころん」なんですよ。だからイタリアに来たばかりの頃に本物を食べた時の感動は計り知れないものがありました(笑)。
隣の写真は、そのマコロンの製造元である会社のホームページから拝借しました。そこの「まころん物語」はとても興味深いです。
イタリアでもマカロンと言えば他の国同様、マカロン・パリジャンを指すので、昔ながらのマカロンは、「アマレッティ」 Amaretti と呼び、この名前の方が定着しています。
イタリア食材店へ行くと、今でもついつい手が伸びでしまいます(^^)