「カルミナ・ブラーナ」

「カルミナ・ブラーナ」の内表紙日曜日にオルフの「カルミナ・ブラーナ」のコンサートが無事終わりました。オペラ座のリハーサルの合間を縫っての参加だったのでスケジュール的にちょっとキツイ時もありましたが、久し振りにこの曲を歌えてとても嬉しかったです。
写真は、今から26年前、日独交歓でNHK交響楽団と共演した際に使用した妻の楽譜の内表紙ですが、合唱は東京藝術大学音楽学部声楽科の学生でした。真ん中にあるサインは、ソプラノ・ソロを歌ったルチア・ポップのものです。あれからも「カルミナ・ブラーナ」の合唱を何度か歌い、つい最近も歌う機会はあったのですがスケジュールの都合で実現しなかったので、最後に歌ったのはもう13年前になります。その時に自分の楽譜を使ったのか、それともレンタル譜を使ったのかはもう憶えていませんが(歳の所為?)、今回は久し振りだったので自分の楽譜が使いたくて、他の楽譜を送ってもらう序に一緒に日本から航空便で送ってもらったんです。ところが、1ヶ月近く経った今でもまだ届いていないと言う状況です!
結局、今回は妻の楽譜を借りたわけですが、このルチア・ポップのサインもさることながら、合唱指揮を務められた田中信昭先生や、指揮のヴォルフガング・サヴァリッシュ氏から受けた指示が楽譜の所々に書き込まれていたので、それらを見て当時の事をとても懐かしく思い出しました。

「カルミナ・ブラーナ」の本番終了から一夜明けた昨日は、午前中に今度の日曜日に行われるリヨン歌劇場合唱団のコンサートのリハーサル、午後はアメリカ人メゾ・ソプラノのジョイス・ディドナートのCDのレコーディング、夜は男声アンサンブル「Ôm」のリハーサルと言う具合にとても慌しい一日でした。そして、今日の午後からは、オペラ座の今シーズン第2作目のオペラ、ストラヴィンスキーの「ナイチンゲールとその他の寓話」の立ち稽古が始まります。

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