この時期、前菜やサラダ代わりにもってこいのアーティチョーク。その起源と言われるカルドンという種は、古代ローマ時代からイタリアで食されていたそうですが、フランスへは16世紀になってカテリーナ・デ・メディチと共にイタリアからやって来たとか。
因みに、日本では別名「チョウセンアザミ」と呼ばれますが、日本での歴史も結構古く、江戸時代中期には既に伝来していたようです。尤も、その頃は専ら観賞用で、食用になったのはごく最近のようですね。
僕は昔、この形がちょっと気持ち悪くて食べ物だなんて考えた事もなかったんですが、イタリア料理を食べる内にいつしかすっかり好物になってしまいました。
我が家では、オリーヴ・オイルとバルサミコ酢をベースに、粒マスタードと少量のマヨネーズを混ぜて作ったソースを付けて頂きます。
茹で上がったアーティチョークのガクの付け根の部分を歯で削ぎながら食べ徐々に中心へ向かっていくわけですが、宝探しでもするようなその食べ方が、遊び心をくすぐると言うか何と言うか、タマリマセン(笑)。