スティーヴン・コヴァセヴィチ

リヨン・オーディトリウム今夜は妻のたっての希望で、リヨンのオーディトリウムにアメリカ人ピアニストのスティーヴン・コヴァセヴィチのリサイタルを聴きに行きました。
写真は開演直前に携帯で撮ったものですが、ピアノのリサイタルとあり上手側には殆どお客さんがいないのが面白いです。当然と言えば当然ですけどね(^^)
フランスの音楽評論家が口を揃えて絶賛するピアニストとは如何なるものか…と思い、生の演奏を聴いてみる事にしたのでした。
今夜のプログラムは、前半がバッハの「パルティータ4番」、シューマンの「子供の情景」、そして後半はベートーヴェンの「ディアベルリのワルツの主題による33の変奏曲」と、彼の得意とする曲ばかり。特に「ディアベルリ…」は1961年に彼がロンドン・デビューを飾った曲でもあるのです。

バッハが始まった時、今更ながらこのホールの音響の良さを実感しました。客席のどの位置にいても同じように聞こえると言うのが売りなんです。

肝心の演奏ですが、想像していたよりもかなりクセのある弾き方をするピアニストだなあと言う印象を受けました。確かに良いなと思わせるところも多々あるのですが、ピアニッシモ効果を狙い過ぎているきらいがあり、特にウナ・コルダの多用がとても気になりました。
娘にとっては初めてのピアノのリサイタル。途中眠くなりもせず真剣に聴いていた模様で、彼女なりに満足したようです。この様に人それぞれ感性が違うわけで、僕の好みには合わなかったと言うだけの事です(^^;

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