エクサン・プロヴァンス滞在4日目の今日は、劇場でのリハーサルの前に、今回ピーター・セラーズ演出のプロダクションでチャイコフスキーの歌劇「イオランタ」の途中に挿入される、「ヘルヴィムの賛歌」を練習をしにサン・ソヴェール大聖堂 “Cathédrale Saint Sauveur” に行きました。
5世紀から17世紀にかけて建設されたこの大聖堂については、過去記事も参照してみてください。ここはエクサン・プロヴァンス音楽祭の公演会場の1つでもあるアルシュヴェシェ劇場 “Théâtre de l’Archevêché” に隣接しています。
「ヘルヴィムの賛歌」はチャイコフスキーが1878年に作曲した正教会の奉神礼音楽「聖金口イオアン聖体礼儀」(全23曲)の10曲目。
この曲が作曲された当時のロシアでは、教会の許可無しで正教会聖歌の作曲作品を歌う事は禁止されていたそうです。今日ではコンサートで演奏されるのはごく普通の出来事ですが、とりわけ「ヘルヴィムの賛歌」は、リヨン・オペラ座合唱団でも2013年6月に行われたコンサートのプログラムに取り上げたばかりで、記憶にもまだ新しいです。
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